患者も私も守るには

~感染予防の基本中の基本はやっぱりマスク~

マスクや皮脂によるメイク崩れを防止するには

メイクをした状態でマスクを着用すると、マスクが顔に密着するため、メイク崩れが起きてしまうことが少なくありません。それは、メイクの印象が薄い看護師でも例外ではないでしょう。

医療従事者である看護師の中には、メイクをしない人もいますが、人と接する仕事だからこそ相手に配慮したメイクを心がけている人もいます。看護師にとって、マスクは必要なものであるのと同時に、メイク崩れを起こす悩ましいものと言っても過言ではないのです。

対策の1つとしては、マスクとメイクをした顔の間に、通気性のいい薄い布を挟むことが挙げられます。マスク側にベビーパウダーなど、パウダー状のものをはたいておくと、マスクがサラサラの状態になるため、化粧が崩れにくくなるのです。

また、メイク崩れを防ぐには、メイク方法を見直してみることも重要でしょう。メイクが崩れる原因は、皮脂が大きく関係していますが、皮脂を防ぐには皮脂を抑える効果のある下地やパウダーを使います。使う際には、使用する下地だけではなく、ファンデーション自体の量を少なくすることも大切です。

この他にも、メイク前の肌の保湿を大切にしている人は珍しくありません。実際に、しっかりと保湿して肌を整えたうえでメイクをすると、崩れにくくなります。メイク崩れを防ぐには、メイクの仕方に意識が向いてしまいやすいです。しかし、その原因の1つである、皮脂の分泌を抑えるスキンケアを丁寧に行うことも、必須ポイントとなります。

衛生を保つことが大切なマスク

看護師が病気にかかってしまうと、仕事にも影響してしまうため、普段から感染予防にマスクをする人も多いでしょう。仕事で使う場合は別として、プライベートでマスクを使う場合には、どのように管理をしているでしょうか。使い方によっては効果がなかったり、逆に感染の危険に繋がってしまうこともあります。仕事でないときも、衛生面に注意しながらマスクを着用し、感染を予防していきましょう。

不織布のマスクについては、洗って再利用することはできません。そのため、基本的には一度使ったら捨てることになります。感染予防を考えれば、外出中にマスクを外したら再び同じマスクをするのではなく、新しいものに取り替えるのがベストです。

外したときにマスクを指で触るため、菌やウイルスがマスクの内側にも付きやすくなり、そこから感染に繋がってしまう恐れもあります。しかし、もし1度外したものを使うのであれば、せめて1日ごとに取り換えましょう。

マスクの流通が十分でない時期は、交換するマスクを確保することが難しく、布マスクを繰り返し使う人も多いです。布は紙より強いですが、何度も着用と洗濯を繰り返すと、生地が傷んできてしまいます。

他のものと一緒に洗濯すると傷みやすくなるため、マスクは他の洗濯物と分けて優しく手洗いしましょう。複数枚同時に洗うと、菌やウイルスが他のものに移る可能性もあるので、1枚ずつ洗うことが大切です。フィルターを使う場合は、1回ごとに捨てるようにしてください。